
一般的なクラウドサービスは単機能のものを分けて、導入企業の状況に合わせてサービスを選定することが多いですが、kincone(キンコン)は勤怠管理と交通費精算、両方の機能を併せ持つ珍しいサービスです。
今回はkinconeの特徴、悪い口コミ、類似サービスや料金の比較表などを紹介します。非常にお得なサービスなので労務担当者・経理担当者の方はぜひ参考にしてください。
kinconeの特徴
kincone(キンコン)は特徴的なサービスとして今注目を集めています。自由度が高い打刻システムで、勤怠管理と交通費精算をあわせて行うことができるサービスです。
ここではkinconeの特徴を3つ紹介します。
1. IC定期券などをタッチすれば勤怠と交通情報を読み取れる
kinconeはIC定期券をタイムカードの代わりに使用できます。IC定期券はSuicaやPASMOなど様々なIC定期券に対応できます。
リーダーは別途用意が必要ですが、リーダーにタッチするだけで、勤怠時間や交通情報を同時に読み取ります。IC定期券の代わりにスマートフォンにアプリを入れてタッチすることも可能です。
2. 訪問先の情報も自動で入力可能
交通費精算を行う時に、使用目的なども記載する必要があり、大変面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
kinconeはGoogleカレンダーなどの外部アプリとの連携もできるため、訪問先の情報も自動で入力することが可能です。精算のたびに記載が必要だったものがなくなるため、営業活動が多い企業ではとても重宝される機能です。
3. 打刻機能が豊富
kineconeの勤怠管理は、Slack、ChatWork、LINE WORKSなどのビジネスチャットツールと連携しています。
ブラウザ上からkinconeにアクセスすることも可能ですが、ビジネスチャットツールで「出勤」などと入力すれば出勤状況が打刻されるため、テレワークが導入されてきている昨今では非常に便利な機能です。
また社外で直帰する際などにスマートフォンで退勤打刻を行うことも可能ですが、GPSで位置情報を記録されるため、不正防止策も講じられています。
kinconeの悪い口コミ・評判
kinconeは自由度が高くシンプルなシステム。しかしそれ故の不便な点や、サポートに対しての不満があるようです。
ここでは実際の悪い評判を、実際の口コミとともに紹介します。
【悪い口コミ・評判】1. マニュアルの操作性が悪く、必要な情報にたどり着けない
シンプルで使いやすいUIで、迷うような使い方はあまりないようですが、マニュアルやサポートに不安が残る口コミが目立ちました。
実際の悪い口コミ
マニュアルの操作性が悪く、検索したい情報にたどり着きにくい
何等か問題があり、Q&Aを見てもわからない時に問い合わせをしても、返事が来たことは一回もない。有料のものでサポート0というのは致命的で、乗り換えの検討をしております。ちなみに自社側からの発信はよくあります。
代わりにkintone(キントーン)がおすすめ
kincone(キンコン)と似た名前のサービスですが、kintone(キントーン)はサイボウズ株式会社が提供するクラウドサービスです。サポートが充実しており、メールや電話でサポートを受け付けています。
たくさんの機能をもつクラウドサービスで、勤怠管理、交通費精算はもちろん、顧客管理、ワークフローなどほぼすべての業務をkintoneを使えばペーパーレスで行えるのが特徴です。
【悪い口コミ・評判】2. 自由に打刻のアクセスができるために、セキュリティが心配
Slack連携など自由な打刻ができるため、在宅勤務などでは助かるようですが、セキュリティ上不安が残るとの口コミが目に付きました。
実際の悪い口コミ
業務形態上、顧客の個人情報を取り扱う仕事を行っており、その為セキュリティに関する制限を多く設けております。
可能であれば、『Kincone』のアクセス可能場所・媒体も制限できるようにしたいです。
・レコーダーにPCが利用できないこと
・管理者がアカウント管理をする為、良い意味で把握できますが、アカウント管理をする手間があります。
・勤怠管理としてはシンプルなので汎用性はありますが、複雑な管理が難しいと思います。
代わりにConcur Expense(コンカー エクスプレス)がおすすめ
Concur Expense(コンカー エクスプレス)は不正経費支出の防止に非常に役立つクラウドサービスです。
経費の申請時間を83%も削減するなど、利用する従業員、経費精算担当者の負担を大幅に削減してくれます。
kinconeの良い口コミ・評判
kinconeはとてもリーズナブルな価格設定で、勤怠管理と交通費精算の管理ができるのがよいとの口コミが目につきました。
実際の良い口コミを紹介します。
【良い口コミ・評判】1. 非常にリーズナブルでお得なサービス
kinconeはユーザー数で課金されますが、1サービスでできる内容が複数に渡るため、とてもお得なサービスであるとの口コミが目に付きました。
実際の良い口コミ
実際に導入し、チャットワークで打刻できるので出社・在宅を問わず勤怠管理がスムーズになっただけでなく、ICカードを読み取って交通費精算ができる点もとても便利です。今までは外出の交通費も一件ずつ経費精算していたので。 これで1ユーザーあたり月額¥200はお得すぎます。 社内で提案したときも、価格の安さが決裁の決め手でした。
・勤怠打刻のツールは300円のものが多いが、kinconeは200円と相対的に安い。その分、シフト管理機能やワークフローのカスタマイズ機能については他ツールに届かない部分が多いが勤怠打刻には十分な機能となっている。
【良い口コミ・評判】2. 様々な打刻に対応できる
ICカードをかざすだけで、駅の記録ができるだけでなく、Slack連携やチャットワーク連携など在宅ワークにも対応しているのが助かるとの口コミも多くありました。
スマートフォンで打刻した場合はGPS情報も取得できるため不正防止にも役立っているようです。
実際の良い口コミ
首都圏を中心とした営業活動を行っているため、各種交通機関を利用する頻度が非常に多く、交通費精算に手間がかかっておりました。 kinconeを導入したことで、ICカードをかざすだけで記録ができ、まとめて素早く申請ができるようになったため、精算にかかる時間を大幅に短縮できました。
slack、chatworkとの連携が可能でそのまま打刻できる いつでもどこでも打刻可能で直行・直帰などによる打刻漏れがない
kinconeの料金プラン
kinconeの料金プランは1プランのみサービス展開しています。シンプルでわかりやすい料金プラン設定です。
1ユーザーあたり | ¥200 |
勤怠管理 | 対応可 |
経費精算 | 対応可 |
最低利用人数 | 5名 |
無料トライアル | あり |
類似サービスとの比較表
複合サービスを展開しているkintone(キントーン)と経費精算システムで有名なConcur Expenseとサービスを比較。kinconeが複合のサービスを展開かつ、経費精算システムとしても優秀であることがわかります。
kincone | kintone(キントーン) | Concur Expense | |
特徴 | 勤怠管理と交通費精算の機能を併せ持つリーズナブルなクラウドサービスを展開 | 非常に多くのサービスを展開している、クラウドサービス。自社に合わせシステムも開発できる | 不正防止対策が充実している経費精算クラウドサービス |
サポート | メール対応 | 電話サービス メールサービス | ユーザーサポートデスクを用意。有料サービス |
無料お試し期間 | 最大2ヶ月間無料体験 | 30日間のお試し期間有り | 記載なし |
料金プラン | 1ユーザー¥200/月 | スタンダードコース
1ユーザー¥1,500/月 |
スタンダードコース
月額¥29,000〜 |
まとめ
kinconeは勤怠管理と交通費精算の機能を併せ持つ、クラウドサービスです。
変形労働時間制などの複雑なシフトの勤怠管理には機能が足りないようですが、営業時間が固定されている、また営業活動に公共交通機関をよく使用するような企業では、非常にコストパフォーマンスに優れているサービスと言えるでしょう。
交通費精算の機能だけでも非常に優れているので、まずはこちらを使用するのもいいかもしれません。勤怠管理・交通費精算の業務コストを考えている方は、ぜひ一度kinconeの導入を検討してみてはいかがでしょうか。